2016年8月24日水曜日

タロー先生のありがたい講釈 その4


犬や猫って、自分のことが好きな人とそうでない人がわかるって言うだろ?
あれ、ホントなんだぜ。
人間だけじゃなく、哺乳類動物に相対すると、相手が敵か味方かすぐにわかるんだ。
便利な機能だろ?

なんでわかるかって言うとね、哺乳類動物は刺激を受けると
その刺激に対処するためにホルモンが分泌されるんだ。

わっ!この犬デカい!怖いな、嫌だなって構えるとアドレナリンが

うわーっ、可愛い!ハグさせて!って思うとオキシトシンが分泌されて

それらのホルモンが体臭を変化させるんだ。
人間自身は気がついてないだろ?
哺乳類の中でも、人間っていうのはかなり知覚的に鈍感な生き物なんだぜ。
ところが人間以外の哺乳類動物は大概その変化を嗅覚で物理的に嗅ぎ取るんだ。

コイツは敵なのか?それとも味方なのか?

おいらたちは鼻で嗅ぎ取り、本能で判断する。
ホントは犬が好きじゃないのに「うわーっ、可愛い!」って近寄っていきなり噛まれた
なんて話をよく聞くだろ?
オレはお前の敵だっていう臭いをプンプンさせていきなり触れば、そりゃ犬は噛むさ。
ヘラヘラ笑って近寄ってくる敵って怖いだろ?
おいらたちに嘘は通用しないんだぜ。
人間はこの嗅覚と引き換えに嘘をつく能力を手に入れたんだな、きっと。
お気の毒様だな。

一方で、犬を見るとオキシトシンが大量に分泌される体質の人もいてね
その臭いを嗅ぎつけると、犬は尻尾を振って近づいていく。
近づいて、味方だということが五感で確認出来たら、もう離れない。
そういう人を主人に持った犬は本当に幸せなんだ。
自分が愛されていることを、毎日鼻で確認出来るんだもんな。

昨日ね、母ちゃんのワンコ道の先生、美重子さんがうちに来てくれたんだ。
美重子さんに挨拶した途端、匂いが変わったんだ。
母ちゃんと同じオキシトシンの匂いがした。
全身が「タロー君にまた会えて嬉しいわ!」って言ってくれた。
おいら、もう大興奮!
今日は美重子さんのワンコのギャリー君とポリー君もいないから
おいらははっちゃけまくって、美重子さんを独り占め。
母ちゃんに叱られるまで全身全霊で甘えまくったんだ。

人間は他人には嘘はつけても
自分の体と犬は騙せない。


はい、今日の講義の結論ね。



犬が苦手な人は無理に犬に近づかないこと。


犬が人を噛む時は、実は犬の方が怯えているんだ。
怖いから噛む。
怖いから攻撃する。
そしておいらたち犬は危険犬のレッテルを張られたり
最悪の場合、殺処分にされる。

嘘をつくのは人間同士だけにしといてくれよな。


じゃんじゃん。




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