2016年2月29日月曜日

誤飲


「え゛ええええーーーーぇ!」

なんだよ、母ちゃん、うるさいなー。

「うるさいなーじゃないよ!
なにこれ?」



見りゃ、わかるじゃん。
俺様の苦労の末の傑作よ!

「アンタ、残りの部分はどうしたの?」

んーーー、よくわかんない。
かじかじしてたら、なくなっちゃったんだよなー。

因みに元の形状はこれね。

Kong Classic Goodie Bone large  Dog Chew Treat Toy new fast shipping


つまり、全体の4/5くらいがないわけよ。

今朝まではちゃんとあったのよ。
この端っこの穴が開いているところに、父ちゃんがグリニーズを突っ込んでくれるのよ。
おいら夢中になってかじかじしてたら
いつの間にか・・・なんつーか・・・・・んーーー
どうしたんだろね?

父ちゃんと母ちゃんは、必死になって残りの部分を探し回ったんだ。
父ちゃん母ちゃん、これそんなに欲しかったの?

「あんぽんたん!もし、残りを食べちゃったんだとしたら大変なことよ!」

ごめんよ、晩のおかずに使うつもりだったの?

「使うか!
この破片が気道に詰まったら窒息死
食道に詰まったら食べ物が通らなくなる
腸に詰まったら、腸閉塞
死んじゃうかもしれないのよ!
どれだけの量が、アンタの体に入っちゃったのか調べなきゃならないから探してるの!」

それから、母ちゃんはおいらの今朝のうんこを手で触って
中に破片がないか調べたんだ。

おー!出てきたー。小さい破片が2個入ってた。
さすがに写真にアップはできない。
でも、まだまだ足りないんだ。

それから母ちゃんは、ネットでメーカーの商品情報を調べた。
天然ゴム100%でできてるから、食べちゃっても
異物にはなっても、毒物にはならない。
これちょっと安心な情報だね。

あとね、面白いことが分かったよ。

これはね、本来の用途は、犬がお留守番する時に使うおもちゃなんだって。
で、メーカーの注意書きを見ると
「必ず飼い主が見ている前で与えてください。」だって。
それじゃ、お留守番にならないじゃん。
さすが、アメリカ製品。
キャッチーなコピーと、するっとかわす製造責任が醸し出す芳醇な矛盾。

あ、言っておくけどね、こういう事案を完全に防ごうと思ったら
ペット製品なんて、何にも作れない。
メーカーは消費者と法律の狭間で、すごく苦労しているんだろうと思う。
だから、安全な材質とデザインで製品を作るところまでがメーカー責任
与える状況については、当然父ちゃんと母ちゃんの責任だ。

そんなこんなしているうちに、おいら、なんか変・・・。

うえぇっ。

この家に来て、初めてなんか吐いた。
さっき食べたばかりの未消化のご飯と、母ちゃんの親指大の赤い破片。
これも写真にアップははばかられる代物。
お食事前だったらごめんなさいましね。

つまりね、おいらは食っちゃったんだよな。
この大きなゴム製品の大半を。
で、こういう時に限って、土日。
獣医さんはお休み。
年末年始に歯が痛くなるお宅のお子さんたちと一緒ね。
もちろん、24時間対応の救急も近所にあるんだけど
母ちゃん、3年前にそこの獣医とやらかしちゃったのよ。

前に飼っていた愛犬のワクチン接種でそこに行ったら
獣医が母ちゃんの了承も取らずに、勝手に犬にレントゲン照射しちゃったんだって。
で、「膀胱に小さな石がいくつかあるから、すぐに手術しましょう。」だって。
シニアの雄犬で、膀胱に石が全くない犬なんて、まず、いないんだ。
ましてや手術なんて、症状が出てから考えればいいことで。
で、母ちゃんがこの獣医を調べたら
あらら・・・前にも問題起こして、カナダの獣医学会から1年間謹慎食らってたんだって。
ここは移民の国だから、いろんな常識と倫理が混在してるんだ。
だからこそ、何でもよく調べて、よく見極めないといけないんだ、この国では。

ってな訳で、おいらは明日までの上下から出てくるものの量と様子によっては
朝一で病院に駆け込まなければならない。

全国の父ちゃんと母ちゃん

犬のおもちゃは、

人の目の前で与え、目を離す際には取り上げること。

これ、基本ね。




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